ホームページの発注において、一度で満足できるホームページを手にする事のできる方は少ない。
事実、アトラス21の調査によるとホームページの66%が6年以内にリニューアルを行っている。
ホームページは決して安いお買い物ではないので、せめて二度目の発注で満足できるホームページを作りたい。
しかし、やみくもにリニューアルを進めてはまた失敗を繰り返してしまう。
そのため、本記事では成果を出すためのホームページリニューアルの進め方や注意点を解説したい。
ぼくのHPも古くなってきたから助かる!
お、じゃあ一緒に勉強しよう
ホームページをリニューアルする目的別の注意点
まず最初に、ホームページをリニューアルする適切なタイミングは大まかに下記5つがある。
- ホームページのデザインを変えたい
- ホームページの機能が足りない
- セキュリティが不十分になってきた
- ページ数が増えてサイト構造が崩れてきた
- アクセス・問い合わせ数が減ってきた
ぼくのHPは5つとも該当しますが
君のHPヤバいな・・・
では次に、各5つのタイミングでホームページをリニューアルする際の注意点も簡単に解説したいと思う。
ホームページのデザインを変えたい
ウェブデザインのトレンドは3年ほどで移り変わると言われている。
ホームページデザインのトレンドとは、洋服のように色・形の流行り廃れといった事ではなく、ネット環境の変化によって生じる。
例えば、閲覧環境はここ数年でパソコンからスマートフォンが主流に、ブラウザもInternet ExplolerからGoogle ChoromeやSafariが主流へと移り変わっている。
閲覧環境・ブラウザが変わると、デザインが崩れる・文字が小さすぎて読めない・画像が表示されないといった不具合が発生するので時代に合わせてデザインもリニューアルしていく必要があるのだ。
また、デザイン刷新を目的としたホームページのリニューアルを進める際は以下2点に注意して頂きたい。
- アクセス数が1日100UUを超えるようなホームページの場合、アクセス数減少に繋がる危険性が高いので安易なサイト構造自体の変更は控える。
- 近年ではデザイン性を高めるため画像・アニメーションを多用する傾向にあるが、それが原因でサイト表示速度が大幅に低下し、問い合わせ数の減少に繋がるケースがある。
上記2点を理解した上で、デザインのリニューアルを進めると失敗がないはずだ。
ホームページの機能が足りない
時代の流れと共にホームページに必要な機能も増えている。
例えば、よくクライアントからご要望を頂くのが下記3点だ。
- チャットボット機能
- 問い合わせ・予約フォームの設置
- ブログ・お知らせ等の更新機能
上記のような機能を追加する場合、ほとんどのケースでWordPressと呼ばれるCMSの導入が必要になる。
WordPressって聞き覚えあるな!
世界中のサイトの30%前後がWordPress製らしいよ
そのため、ホームページのリニューアル時には下記2点に注意して進めよう。
- 機能の追加と共にセキュリティの脆弱性も増すため、専門家による保守管理は必須である。
- 機能を追加すると共にホームページの表示速度も大きく低下するのでその点も留意して設計を進める。
セキュリティが不十分になってきた
情報通信研究機構の調査によれば、2016年のサイバー攻撃被害は前年比2.4倍に急増しており、今もなお増え続けている。
また、「サイバー攻撃なんて大企業しか狙われないだろう」と考える方も多いが、シマンテック社の調査によると被害に遭った43%が小規模企業となっている。
万が一、自社ホームページがハッキング被害に遭ってしまうと、ページ改ざんやサイトダウンといった機会損失だけでなく、情報漏洩によって企業の信頼を失うことにもなりかねない。
そのため、セキュリティ対策を目的としたホームページのリニューアルは正しい判断であるが、下記2点に注意して進めるべきだ。
- セキュリティへの見識が浅いWeb制作会社も多いため、自身でも勉強をしてある程度の知識を身につける。
- 保守管理費とサーバー費用はむやみに値引き交渉をせず必要経費と割り切る。
特にサーバーは無料で利用できるサービスも存在するが、月額1000円程度の予算で国内トップクラスでセキュリティ性の高いエックスサーバーを利用することができるため、無料サーバーの利用は避けるべきだ。
ページ数が増えてサイト構造が崩れてきた
ホームページの運営期間が長くなるにつれ、サイト構造が複雑になってしまうケースも非常に多く見られる。
サイト構造が複雑になるとユーザーが目的のページを見つけにくいのは勿論のこと、Googleクローラーが上手くサイト内を巡回できないためSEOにもマイナス影響を与えてしまう。
サイト構造の整理を目的としたホームページリニューアルの際は以下2点に注意しよう。
- 提供サービス自体が複雑化している場合、別ドメインでサービス毎にホームページを分けるのが理想的である。
- ページ数が多く制作工数も多いため、新規サイト開設よりも費用が高く掛かる。
アクセス・お問い合わせが減少している
最もリニューアルが必須となるのが、ホームページのアクセス数・問い合わせ率が減少しているケースだ。
外国人からの英文メールなら毎日届くんだけどな
それただのスパムメール・・・
要はKPI(Key Performance Factor:重要業績評価指標)を満たせなくなっているという事であり、よくある原因が以下のとおり。
- アクセス流入キーワードがズレてきている
- 一部のブラウザで自社サイトが表示されなくなっている
- コンテンツが古くなりシンプルに検索順位が低下している
ホームページのアクセス数・問い合わせ減少の原因を正確に調査するのはプロであっても難しい作業である。
そのため、誤ったアドバイスを受けないように、しっかりと良質な制作会社を見極めて相談をしよう。
もちろん、富山工房でも既存ホームページの診断を承っているのでお困りの方は是非ご相談いただきたい。
ホームページの4つの型を理解しよう
また、一口にホームページと言っても下記4つの型に分類することができる。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- ECサイト
- ランディングページ
リニューアルの目的によってどの型にすべきかを判断すべきであり、各々で期間・費用なども全く異なる。
上記4つの型について簡単に解説するのでリニューアル前に自分のホームページがどの型に該当するか確認していただきたい。
コーポレートサイト
コーポレートサイトとは、その名の通り企業を紹介するためのホームページだ。
インターネット上の名刺・パンフレットとも例えられる。
また、コーポレートサイトはどの会社もサイト構造は似通っており、以下のようなサイト構造になっているサイトが多い。
- 会社概要
- 事業内容
- 採用情報
- IR情報
- ニューストピック
サービスサイト
サービスサイトは、自社サービスの名刺代わりとなるホームページを指す。
先述したコーポレートサイトが会社紹介を目的とするのに対し、サービスサイトはサービス紹介を目的としている。
また、サービスサイトでは商品やサービスをはじめて知る人に向けて以下のようなサイト構造であるケースが多い。
- サービスの特徴
- サービス料金
- 導入事例
- お客様の声
- ご利用までの流れ
よく見るパターンのサイトだ
普段見るサイトのほとんどがサービスサイトだね
ランディングページ
ランディングページとは、先述したサービスサイト同様に自社サービスの紹介を目的としたホームページを指す。
サービスサイトと混同されがちだが、以下のように明確な違いがある。
- 訪問者へサービスの訴求を行うことに特化している
- 基本的に縦長の1ページで構成されており他ページのへのリンクがない
もう少し踏み込んでランディングページを理解したい方は下記記事をご覧いただきたい。
ECサイト
ECサイトとは、電子商取引(Electronic Commerce)を行うホームページのことで、ネットショップやオークションサイトなどがこれに該当する。
ECサイトはさらに「モール型」と「自社サイト型」の2種類に分けられる。
モール型EC | 複数の店舗が1ヶ所に集まったインターネット上のショッピングモールような形態をとる。 代表例としてAmazonや楽天市場がある |
自社サイト型EC | サーバーやドメインを用意し、その名の通り自社で運営するECサイト。 ECサイト構築サービスの代表として「Shopify」「EC-CUBE」「Base」などがある |
リニューアルが可能なECサイトは自社サイト型ECであるため、本記事では自社サイト型ECである前提で説明を進める。
ホームページリニューアル費用の相場
一概にリニューアル費用といっても、先述した4つの型のどれに自社ホームページが該当するかで費用も大きく変わってくる。
そのため、4つの型各々の費用相場を解説したいと思う。
コーポレートサイトのリニューアル費用
コーポレートサイトのリニューアルはデザインのみを変更するケースが多く、特別な機能やSEO対策が必要ないためサービスサイトのリニューアルに比べると安価な傾向にある。
また、下記の価格帯はあくまで相場となる。コーポレートサイトのリニューアルはデザイン力が問題なければ低価格帯の制作会社に依頼しても問題はない。
リニューアルするサイト | 相場 | 期間 |
---|---|---|
小規模サイト(10~20P) | 30万〜60万円 | 1〜2ヶ月 |
中規模サイト(20〜50P) | 70〜100万円 | 2〜3ヶ月 |
サービスサイトのリニューアル費用
サービスサイトは基本的に集客目的で存在するため、SEO対策や様々な機能追加が必要になるケースが多い。
そのため、ページ数が100Pを超えるサイトも珍しくないのだ。
それと比例してリニューアル費用も高額になる傾向にあり100万円を超える場合も多いだろう。
サービスサイトの一般的なリニューアル費用は下記のとおり。
リニューアルするサイト | 相場 | 期間 |
---|---|---|
小規模サイト(10~20P) | 30万〜70万円 | 1〜2ヶ月 |
中規模サイト(20〜50P) | 70〜150万円 | 2〜3ヶ月 |
大規模サイト(100P~) | 150万円〜 | 4ヶ月~ |
一気に高額帯に!
サービスサイトはページ数が多いからね
ランディングページのリニューアル費用
ランディングページは基本的に1ページで完結しているため費用相場もそれほど変動しない。
ページの長さによって多少変動するものの、20万円〜40万円でリニューアルが可能である。
しかしランディングページは一般的に広告運用で使用されるため、自社売上に直結する重要なページである。
リニューアルをしたからと言って広告成果が上がる保証はないので、基本的にランディングページはリニューアルではなく、別ドメインでもう1つ作成するという選択が好ましい。
万が一、リニューアルで広告成果が落ちたとしても旧ランディングページの運用に戻せば済む。
ECサイトのリニューアル費用
ECサイトはページ数(商品点数)が多く決済や在庫管理などのシステムが関わってくる。
そのため、他のホームページに比べて費用の幅が広く高額になりやすい傾向にある。
また、CMSを使わない自社システムのECサイト(フルスクラッチ)の場合は費用・期間共に膨大になってくる。
リニューアルするサイト | 相場 | 期間 |
---|---|---|
小規模ECサイト | 50万〜200万円 | 2〜4ヶ月 |
大規模ECサイト(100P~) | 100万円〜500万円 | 3〜6ヶ月 |
フルスクラッチ | 500万円〜 | 4~8ヶ月 |
ごっ500マンエン!?
システム構築になるので超高額よ
【補足】補助金は使えない(2023年2月時点)
補助金とは、審査等を通過することで必要な資金の一部を企業・団体に給付する仕組みのことだ。
IT導入補助金、ものづくり補助金など、ホームページ制作も対象に含む補助金は数多く存在するが、ほぼ全ての補助金が「既存サイトのリニューアルは対象外」となっている。
各市町村からリニューアルも対象に含む補助金が交付されている可能性もあるが、
ホームページリニューアルの進め方
ホームページをリニューアルする際の進め方は以下のようになる。
スケジュール調整・打ち合わせ。リニューアル時は非常に重要な工程となってくるため、面倒であっても入念に打ち合わせを進めよう。
サイト構造・追加機能などの設計。専門的な知識がないよ提案内容の良し悪しを判断できないため、ある程度の事前学習をしておくのが好ましい。
デザインの作成。ページ数が膨大な場合は1ヵ月以上掛かるケースもある。
作成したデザインをサーバー上に構築する。こちらもページ数によって作業時間は変動する。
旧ホームページから問題なく引き継がれているか等の確認。
基本的な進め方は新規ホームページ開設時と同じだが、リニューアルの場合はディレクション・サイト設計に掛かる時間が大幅に長くなるだろう。
ホームページリニューアルの事前準備
以下がホームページリニューアルに必須の事前準備となる。
事前準備を行わなくとも制作会社へリニューアルの依頼をすることは可能である。
しかし、事前準備を通して自社サイトの状況・問題点を正確に把握することでリニューアル失敗の確立を大幅に下げられるので是非とも準備を進めておこう。
- ホームページの現状を分析する
- リニューアルの目標を決める
- ホームページの構造図を作成
- 制作会社の決定
- リニューアルの実施(制作会社とのやりとり)
め、面倒くさそう・・・
できる範囲で良いから進めようね
自社で立ち上げたホームページであってもリニューアル実施はプロである制作会社に依頼するケースが多いため、今回はホームページの現状分析から制作会社の決定までを解説する。
ホームページの現状を分析する
ホームページのリニューアルは、ホームページの現状を分析し課題を明らかにするところから始まる。
これが新規ホームページの立ち上げとの大きな違いだ。
以下の方法でホームページの現状を分析してみてほしい。
アクセス解析ツール
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールが導入してあれば以下のデータを集めることができる。
特に集客を目的としたホームページのリニューアルを行う場合、最低限下記5つの数値は理解しておくべきだ。
- 検索キーワード:主にどのようなキーワードの検索結果からユーザーが訪問しているか
- ユーザー流入元:検索以外の主にどのようなWebページからユーザーが訪問しているか
- 月間PV数:一ヵ月間のアクセス数
- 月間CV数:一ヵ月間の問い合わせ数(商品購入数)
社内ヒアリング
自社の運用担当者や営業担当者から意見を集めて改善点をピックアップしてみよう。
特に、お客様と直接やり取りを行う営業担当者は細かなクレームや改善要望を把握していることが多い。
以下のような要領でどんな細かな事でも全て書き出していこう。
- 問い合わせフォームの入力項目が多くて面倒
- 文字が小さくて読みにくい
- 社名でGoogle検索しても出てこない
なるほど、複数人の意見が大切なのね
一人だと発見できない問題もあるからね
自分一人では見えなかった細かな問題点を洗い出すことができる。
競合サイトの分析
同業他社のホームページと自社のホームページを比べることで、リニューアルのヒントが得られる。
特に以下の点に注目して他社ホームページを見ていただきたい。
- 自社ホームページにはないコンテンツはあるか
- 自社ホームページが抱える課題をどのように解決しているか
リニューアルの目標を決める
ホームページのリニューアルで実現したい目標を明確にしておこう。
実装したい機能ばかりに目がいってしまい、目標設定を忘れてしまうことも少なくない。
「まず目標を設定し、それを達成するために必要な機能をリニューアルで追加する」といった順序が正しい。
また、目標はなるべく具体的で数値を使った目標であることが望ましい。
- 悪い目標設定例:問い合わせ件数を増やす
- 良い目標設定例:問い合わせ件数を公開後12ヶ月以内に3%以上増やす
こういった具体的な目標が定まっていると、制作会社も正確かつ迅速に見積もりや提案をしやすくなる。
また、仮に悪質な制作会社であったとしても、ここまで精密に計画を立てている相手にはデタラメな見積書を送りずらいので、ボッタくり被害の予防にもなる。
ホームページの構成図を作成
サイト構成図とは、下記のようにホームページで必要なコンテンツを階層構造で表した図を指す。
もちろん仮の構成図でも構わない。手書きでも良いのでサイト構成図を作っておくことで、自分の思い描いているホームページを不備なく実現できる可能性が飛躍的に上がるはずだ。
サイト構成図の作成手順は以下の通り。
- 必要なページを書き出す
- ページをカテゴライズする
- ページの階層構造を組み立てる
作成したサイト構成図は依頼する制作会社に見せ、プロ視点での更なる改善案などを盛り込んでいくと素晴らしいサイトが完成するはずだ。
制作会社の決定
いよいよ制作会社にリニューアルの依頼を出すが、このとき上記までのステップをまとめた提案依頼書(RFP)を作成しておくと良い。
この提案依頼書を用意しておくことで制作会社からの提案の質が上がり、結果的に良いホームページリニューアルを行うことができる。
提案依頼書に決まった形式はない。
制作会社から良い提案をもらうためにもリニューアルの要望が正確に伝わる項目があればどんどん記載すると良いだろう。
以下に記載項目の例を挙げる。(最低限必要な項目は太字)
- リニューアルの目的
- 現行ホームページの課題
- 予算
- 納期
- 現行ホームページのURL
- ホームページの構造図
- 使用しているサービス
- アクセス状況
- 運用状況
- 外注の有無・内容
- 実施している施策
作成した提案依頼書は見積もり依頼時に制作会社に提出し、これを見ながらヒアリングや打ち合わせを行うことになる。
ホームページリニューアル時の注意点
ホームページをリニューアルは、新規ホームページの立ち上げに比べて注意すべき点が多い。
ユーザーの機会損失や積み上げてきたSEO評価を落とさないためにも以下の項目をチェックしておこう。
ドメイン引継ぎの判断
ホームページリニューアルに伴ってドメインの変更を検討されている方も少なくないと思う。
ドメイン?
〇〇〇.com のような文字列のことね
しかし、以下の理由から基本的にドメインはそのままにしておくほうが良い。
- 検索エンジンからのドメイン評価をそのまま引き継げる
- URLやドメインメールをそのまま使用できる
特に注意したいのが「検索エンジンからのドメイン評価をそのまま引き継げる」点。
新しく取得したドメインに比べて運営期間が長いドメインほど検索エンジンから高く評価される傾向があるため、SEO対策で有利に働いてくる。
一方でマイナスの評価も引き継いでしまうので、過去の誤ったSEO対策が原因でペナルティを受けている場合は新規ドメインの検討が必要だ。
サイトタイトルは大幅に変更しない
サイトタイトルはサイト全体のテーマ・意味を表す部分であり、検索エンジンが特に重要視する項目の一つだ。
そのためドメイン変更を伴わないリニューアルの場合、サイトタイトルを変更すると検索順位を大きく落としてしまう恐れがある。
また、サイトタイトルの変更により、従来のユーザーがサイトを見つけにくくなるといったデメリットもある。
上記の理由から基本的にサイトタイトルに大きな変更を加えないほうがよいといえる。
各ページのURLは変更しない
ドメイン変更やサイト構造の変化に伴って、これまで使っていたURLが使えなくなったり変更になったりする場合は注意が必要だ。
古いURLをメモやブックマークしていたユーザーがサイトに辿り着けなくなってしまう。
このような機会損失を避けるためにもURLの変更は極力しないようにしよう。
もしURL変更を伴うリニューアルをする場合はリダイレクト設定(新しいURLへの転送設定)をしておこう。
他媒体へ掲載しているURLを変更する
ホームページのリニューアルに伴ってURLが変更された場合は、他媒体に掲載してあるURLもあわせて変更しておこう。
古いURLが掲載されたままだと、URLを辿ってくれたユーザーがサイトにアクセスすることができない。
特に、名刺やパンフレットといった紙媒体のURLは見落としがちなので忘れず変更するようにしよう。
古いサーバーは1ヵ月程度残しておく
ホームページのリニューアルに伴ってサーバーを変更をした場合、古いサーバーはすぐに解約してはいけない。
これにはDNS(ドメインネームシステム)と呼ばれるドメインとサーバーを紐付けるシステムが関わってくる。
ドメインの参照先を新しいサーバーを切り替えても、すぐにこの紐付けが完了するわけではなく古いサーバーを参照されることがある。
このとき古いサーバー上にデータがないと、せっかくサイトを訪れたユーザーに何も表示されないといった事態が起こる。
上記のような機会損失を避けるためにも古いサーバーは残しておく必要がある。
新しいサーバーへの切り替えが完了するには数日〜数週間ほどかかるとされているので、余裕を持って1ヶ月ほど古いサーバーを残しておくと良いだろう。
メールアドレスの取り扱いに注意する
上記で説明したように新しいサーバーに切り替えた後も古いサーバーが参照されることがあるため、古い方のサーバーにメールが届く可能性がある。
新しいサーバーへの切り替えが完了するまでの1ヶ月ほどは、新旧どちらのサーバーもチェックしてメールの見落としがないか注意するようにしたい。
ホームページリニューアルのお知らせ例文
ホームページのリニューアルを終えたら、既存のユーザーに知ってもらうためにも告知をしておきたい。
お知らせ文の基本的な構成は以下の通り。
- 冒頭の挨拶
- リニューアル理由・目的
- リニューアル箇所
- 締めの挨拶
これらを踏まえると以下のような例文となる。
リニューアルの内容やユーザーとの距離、掲載するメディアに応じてアレンジしてほしい。
平素より当サイトをご利用いただきありがとうございます。
お客様にこれまでより快適にご利用いただくためホームページを一新いたしました。
リニューアル箇所
・トップページのデザイン変更
・検索機能の追加
今後とも皆さまにとって快適にご利用いただけるよう改善を進めてまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
これは便利
是非使ってね
また、作成したお知らせ文は以下の方法を使って広めるといいだろう。
- ホームページ内のお知らせ欄へ掲載
- SNSへの投稿
- メルマガ登録者へのメール
HPのリニューアルまとめ
以上、この記事ではホームページリニューアル時の進め方や注意点などを解説させて頂いた。
もちろん富山工房でもリニューアルのご依頼を頂くこともできるので是非お気軽にご相談頂けると幸いだ。
最後に宣伝かよ
赦したれ