ホームページ制作を依頼する時、工程の流れ・期間をご存じの方は少ないだろう。
そういった方に向けてホームページ制作の流れをご説明したいと思う。
滞りなくスムーズに制作作業を進めるコツが理解頂けると思うので是非ご覧頂きたい。
- ホームページ制作の流れと期間
- 依頼前に用意しておくモノ
- 制作期間中に発注者がすべきこと
ホームページ制作依頼前に準備すべきもの
ホームページ制作業者に依頼する前に、下記の2つを準備しておくことで納期までの期間を大幅に早めることができる。
- 参考サイト(自身の理想に近いホームページ)
- サーバー・ドメイン情報(お持ちの場合)
- 参考サイト
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デザイナーと打ち合わせを行う際、自身が理想とするホームページデザイン像を言葉で説明するのは非常に困難。その際、理想に近しいデザインのホームページをいくつかピックアップし、見せることでデザイナーと理想とする完成イメージを共有することができる。
- サーバー・ドメイン情報
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ホームページリニューアルなどで、既にサーバー・ドメインをお持ちの場合は管理画面のログイン情報などを全て事前にまとめておこう。すぐに必要な情報を制作会社に渡すことで工程が予定通りに進み、制作会社も納期を守りやすくなる。
ホームページ制作の流れ
次にホームページ制作の流れを解説したいと思う。大まかな流れは以下のようになる。
制作会社・ホームページの規模によって流れと期間は大きく変わるので、あくまで一例としてご覧頂きたい。
※上記は20ページ前後で構成される企業ホームページを想定している。
それぞれの工程について詳しく解説していきたい。
ヒアリング
問い合わせ後、日程を調整して対面・リモートでのヒアリングを行う。
その際、下記の情報をどれだけ正確に伝えられるかで次点での提案・見積もり内容が変わってくる。
- ホームページを作る目的は何か
- 最低限どういったページが必要か
- 予算の上限額
ホームページに関する知識などなくて当たり前、素人だから仕方ないという考えは大きな間違いである。
考えてもみて欲しい、どんな家に住みたいかも解らずに不動産屋へ行って良い物件が手に入るだろうか?失礼な言い方になってしまうが「業者のカモにされるだけ」である。
最低限、この記事の内容やホームページ制作費の相場を理解した上でヒアリングに挑むのを強くお勧めする。
また、ヒアリングは1社に限定せず2~3社と行うのが良いだろう。
提案&見積もり
ヒアリング後、2日~1週間程度で提案&見積もりを受ける。
複数社の見積もりを受けて比較検討する際、単純に安いからといった理由ではなくサービス内容含め総合的に判断しよう。
大切なことなので繰り返すが、制作会社選びの成否・そしてそのホームページ制作会社を上手くコントロールできるかは、あなたのホームページ制作に関する知識次第である。
もし本気でホームページ制作を成功させたいならば下記ページ内の記事に目を通して頂きたい。ホームページ制作の発注に必要な知識が全て網羅されている。
契約
見積りと提案内容に問題がない場合、実際にホームページ制作会社と契約を行うことになる。
契約書には納品後の保守管理・所有権に関する記載もあるはずだ。
もし数百万円規模のホームページを作る場合、司法書士や弁護士等に契約書を確認してもらうことをお勧めする。
事実、納品後に契約内容がおかしいと気づき訴訟まで起こす事態になったケースも少なくはない。
次に、契約後の制作フェーズの解説に移る。
企画&設計
この企画&設計フェーズでは、再度打ち合わせなどのやり取りを行いながら下記のことを決定していく。
- ホームページのコンセプト
- ホームページに必要なページ数
- 各ページの掲載コンテンツ(画像・テキスト)
- 使用するロゴデザイン
- ホームページで使用するサーバー・ドメイン
格安帯のホームページの場合、掲載するテキストは自身で作成する必要があり、画像もフリー素材で枚数を限定されている場合が多い。ロゴデザインもサービスに含まれない。
高額帯の場合はライターがテキストを作成し、画像はカメラマンを起用して撮影から行う場合もある。
デザイン
企画&設計後、デザインフェーズでは主にワイヤーフレームとデザインカンプと呼ばれるものを作成する。
ワイヤーフレーム
ワイヤーフレームとは、Webサイトを作る上での設計図の事を指す。
ワイヤーフレームを作ることでページ内のどの場所に何のパーツを配置するのかが一目で解るようになり、クライアント・制作チームでの認識のズレを防ぐことができる。
例えば美容室のホームページを作る場合、下記のようなワイヤーフレームが作られる。
デザインカンプ
デザインカンプとは、ホームページの見た目を100%再現したイラスト図のことを指す。
例えば、先ほどのワイヤーフレームを元に下記のようなデザインカンプが仕上がる。
このフェーズで仕上がったデザインカンプ通りのホームページが作られることになる。もしキャッチフレーズや画像など、修正したい箇所がある場合は遠慮せずに制作会社に発言しよう。
その段階ならば修正もまだ簡単に行うことができる。
コーディング
コーディングとは、プログラミング言語を用いてプログラムを組み立てる工程である。
先ほどのデザインカンプがインターネット上でも閲覧できるよう、ソースコードに落とし込んでいく。
例えば、弊社富山工房のTOPページのソースコードは下記のようになっている。
このように、HTML・CSSというプログラミング言語によりページは構築されている。
格安ホームページの場合はテンプレートデザインを用いるため、デザイン・コーディングの工程はない場合が多い。
校正&公開
コーディングが終わったら最終確認を行い、問題がなければサーバーにアップロードを行う。
最終確認時は以下の4点を必ずチェックしよう。
- chrome・safari等の各ブラウザで正しく表示されるか
- スマホで閲覧した際もデザインが崩れていないか
- テキストに誤字・脱字はないか
- 問い合わせフォームは正しく動作するか
保守管理&運用
ホームページ公開後、保守管理と各種運用が開始される。
一般的なホームページの場合は保守管理のみ行うことになり、月額料金として毎月5,000円~10,000円程度を支払うパターンが多い。
しかしWeb集客を目的としたホームページの場合、ここからが本当にスタートであり、1年2年の月日を掛けてホームページを育てていくことになる。
勿論、運用に掛かる費用も相当額になるだろう。
集客目的のホームページの場合、どういった運用が必要で相場費用はどれくらいなのか気になる方は下記記事をご覧頂きたい。
ホームページ制作に必要な期間
ここまででホームページ制作の流れは理解いただけたと思う。
制作会社や作るホームページの内容によって大きく変動はするが、20ページ構成のホームページを作るのに必要な期間はおおよそ2か月前後である。
この制作期間を少しでも短縮するコツは下記の通り。
制作会社に求められた質問・要望には素早く対応する
制作会社は複数の案件を抱えている場合が多く、1つの案件にずっと付きっきりになるわけにはいかない。
要望に対する対応の早いクライアントと遅いクライアントがいた場合、間違いなく早い方のクライアントが優先して対応される。
ホームページ制作会社の選び方
ホームページ制作の流れ・期間を理解した後、実際に依頼する制作会社選びをはじめる方も多いはずだ。
制作会社を実力を計る時に観るべきポイントは以下の3つだけである。
- デザイン力
- Web集客ノウハウ
- 価格設定
この3項目においてランク付けを行い、依頼する制作会社を3社に絞り込み、各々に問い合わせてヒアリングをするのが最も成功しやすい方法である。
また、ホームページ制作会社の選び方については下記記事でも解説しているので興味のある方はご覧頂きたい。
まとめ
以上、ホームページ制作の流れから会社選びのポイントまでを解説させて頂いた。
ホームページ制作は発注者側の負担も大きいが、面倒くさいからといって丸投げをしては絶対に良いホームページを作ることは不可能である。
また、最も難しい制作会社選びにおいて、富山工房ではマッチングサービスも行っている。
ヒアリングを行った上で全国数百社の提携企業から最も相応しい制作会社をご紹介可能。
無料にて相談可能なので是非お気軽にご相談頂きたい。