ホームページやブログを作成する時にWordPressで構築をするべきかお悩みの方は多いと思う。
しかし、そもそもWordPressとは一体何なのだろう?
その質問に対して正確に答えられる方は少ない。
解りそうで解らない、そういった方向けにWordPressについて徹底的に解説したいと思う。
- WordPressとは何なのか
- WordPressでのサイト制作事例
- WordPressでできる事・できない事
WordPress(ワードプレス)とは
WordPressについて、Wikipediaには下記のように記述されている。
WordPress(ワードプレス)は、オープンソースのブログソフトウェアである。
引用元:Wikipedia
オープンソースとは、無料で配布されているソースコード(プログラム)を指す。
つまり、WordPressは誰でも無料で利用することのできるソフトウェアなのだ。
このWordPressを使うことで、簡単にブログやホームページといったWebサイト作成が可能となる。シンプルなWebサイトならばプログラミング知識も必要なく作れてしまうほどだ。
また、WordPressはカスタマイズ性や利便性にも優れていることから、世界中にあるWebサイトの40%近くがWordPressによって構築されている。
WordPressは、コンテンツ管理システムを知っているすべてのWebサイトの64.8%で使用されています。これはすべてのウェブサイトの41.2%です。
引用元:W3Techs
このように世界中からも人気を集めているWordPressだが、決してこれは「無料」だからではない。
ホームページをWordPressで構築している企業の中には、世界的に有名な大企業も数多く存在する。
その一例をご紹介したいと思う。
WordPressで作成された大企業サイト事例
WordPressで作られた大企業サイトの事例が下記になる。
画像クリックでそのサイトが開くので是非ご覧頂きたい。
博報堂
クックパッド株式会社
メルセデス・ベンツ
株式会社LIG
株式会社LIGとは、国内最大手のWeb制作会社である。
このようにWeb制作のプロでさえ利用していることからも、WordPressがどれほど優れているかが判って頂けるだろう。
WordPressの代表的機能
WordPressはプログラミング言語を使わず、「テーマ」「プラグイン」を活用することで簡単にカスタマイズすることができる。
例えば、ホームページ以外にもブログ・掲示板サイト・ショッピングサイトまで作成できてしまうのだ。
そんなWordPressの代表的機能「テーマ」「プラグイン」の2つについて触れておきたい。
テーマ
WordPressのテーマとはデザインまでを一式としたテンプレートのことを指す。
このテーマを切り替えることで、ワンクリックでWebサイトの見た目を変えることができるのだ。
例えば、「AGENDA」「Beauty」というテーマを利用した2サイトが下記になる。
如何だろうか。テーマを変えるだけでWebサイトのデザインが根本的に変わることがお判り頂けるだろう。
テーマには無料で使えるものと無料で使えるものの2種類があり、基本的に有料テーマの方がデザイン性が高く機能面も豊富に用意されている。
上記でご紹介した「AGENDA」「Beauty」も有料テーマの1つである。
プラグイン
プラグインとは、機能を拡張するために用いるプログラムの一種である。
具体的には、プラグインを用いることで簡単に下記のような機能拡張が可能となる。
プラグイン名 | 利用可能になる機能 |
---|---|
Contact Form 7 | 問い合わせフォームを作れる |
Welcart | ショッピング機能の構築 |
SiteGuard | セキュリティの向上 |
問い合わせフォームなども本来はプログラムを構築する必要があるが、WordPressではプラグインをインストールするだけで簡単に実装することができる。
プラグインはこの他にも数千種類用意されており、自由に利用することができるのだ。
WordPressにデメリットはあるのか
ここまで説明したように、WordPressはプログラミング知識のない方でも簡単にWebサイトが作れてしまう。
逆説的になってしまうが、その敷居の低さが唯一のデメリットとも言える。
WordPressではある程度のWebサイトは簡単に作れてしまう。しかし、作ったWebサイトを管理して効果的に運用していくのは全く別の話である。
実際、初心者の方がWordPressでWebサイトを作成した後に、下記のような点でお困りになるケースが多い。
- 検索上にサイトが表示されない
- 更新方法がわからない
- 突然サイトが表示されなくなった
Webサイトの運営を続けるとこういったトラブルは必ず起こってしまう。また、その対応にはプログラミング等の専門知識が必要となる。
そのため、WordPressでWebサイトを自作したものの管理運用で躓いてしまい、結局は制作会社に頼ることになる方が大半なのだ。
WordPressを使えば簡単にWebサイトを作れてしまうが、管理・効果的な運用は困難であることを理解しておこう。
WordPressサイトの自作に必要なもの
しかし一度はWordPressサイトを自作しようと考えている方も多いだろう。
ここでは、WordPressサイトの自作に必要なものをご紹介したいと思う。
- 独自ドメイン
- サーバー
上記2つは制作会社に依頼する場合でも必要となる。2つについて簡単に説明するので是非覚えておいて頂きたい。
独自ドメイン
ドメインとは、「ネット上での住所」とも言われており、Webサイトを識別するための情報である。本サイトでいう「toyama-hp.com」がドメインにあたり、一般的にはURLとも呼ばれている。
ドメインはいくつかの種類に分類され、その中の1つが独自ドメインと呼ばれるのだが、Web初心者の方はとりあえず「ドメイン=独自ドメイン」と覚えておいても問題はない。
ドメインの分類について詳しく知りたい方は「ドメインとは?ホームページにおける仕組みと正しい決め方」をご覧頂きたい。
サーバー
また、WordPressサイトの作成においてもう1つ必要となるのが「サーバー」である。
住宅を建てる際に土地が必要なように、Web上にサイトを作成する際はこのサーバーが必ず必要となる。
おそらく「サーバー」という言葉に難解なイメージを持つ方は多いだろう。
しかし安心して欲しい。現在はレンタルサーバーというサービスが普及しており、申し込みをするだけで簡単にサーバーを利用することができる。
もしサーバーの仕組みについて学びたい方は「サーバーとは?初心者が理解すべき5つの基礎知識」をご覧頂きたい。
そして実際にWordPressサイトの自作に挑戦したい方は下記の記事を参考に進めてほしい。完全初心者の方でも40分程度で完成できる内容となっている。
よくある質問
最後に、WordPressに関するよくある質問をまとめておきたい。
- WIXのように広告は表示される?
-
WIXなどのサイト構築サービスは勝手に広告が表示されるが、WordPressには広告は表示されない。
広告があるとユーザーが嫌悪感を示して離脱する可能性もある為、これは大きなメリットと言えるだろう。
- 無料ブログからの引っ越しは可能?
-
ブログサービスによって引っ越しできるサービスとそうでないサービスが存在する。
しかし引っ越しできる場合であってもドメイン移管・301リダイレクトなどの複雑な作業を必要とするので、自身での作業はお勧めしない。かなり高い確率でトラブルが発生するだろう。
クラウドワークスの場合、2万円前後で依頼可能なのでプロに代行してもらおう。
- ランディングページも作れる?
-
WordPressは、ランディングページを作ることも可能だ。
ランディングページ専用のテーマも存在するため、そういったテーマを利用するのが最も簡単な方法である。 - SEOには強い?
-
大前提として、WordPressでサイトを構築してもSEOの評価が優遇されることは無い。
しかしSEO対策に必要な環境は全て備わっているので、運用次第で強化することが可能だ。
- 制作会社に外注した場合の相場は?
-
制作費の相場は、格安帯であっても10万円〜となっている。必要なページ数・機能・デザイン性によって変動するが、それを本記事で解説すると長くなる為、相場の詳細を知りたい人は下記の記事をご覧頂きたい。
WordPressで作るホームページ料金の相場と値切りポイント 「WordPressだとホームページが格安で作れる」「頑張れば自分で自作もできる」など、WordPressに関する様々な情報がネット上には溢れ返っている。 そこで今回は、47都道...
まとめ
以上、WordPressの特徴やデメリットについて解説させていただいた。
WordPressはプログラミング知識のない方でもサイトを作成できる便利なCMSだが、その運用や管理は難しいものなのでご注意頂きたい。
また、富山工房でもWordPressによるWebサイト制作を承っているので是非ご相談頂ければ幸いだ。