近年、Webサイトの集客手段として「コンテンツSEO」と呼ばれる手法が注目されてきました。
まずはコンテンツSEOによって得られる絶大な集客効果をご覧頂きたいと思います。
以下は2016年からコンテンツSEOに取り組んできたクライアントさまのSearch Consoleデータです。
これは一週間分のデータですが、1日のセッション数は検索流入だけで7,000、アクセス数は50,000PVにも昇ります。
また、クライアント様のデータですので検索ワードまではお見せできませんが、1002個のキーワードで検索表示させており、その内67個のキーワードで検索1位表示を成功させています。
こういった成果を実現できるコンテンツSEOの概念、そしてその実践方法を説明していきたいと思います。
是非参考にして今後のホームページ運用に取り入れてみてください。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOが誕生した背景
コンテンツSEOという手法が生まれた背景には、2つの要因があると考えられます。
1つ目は、Google検索エンジンのアルゴリズムがコンテンツ内容を重要視し始めたことです。
Googleは、ユーザーが120%満足できる情報を提供しているページが検索上位に表示されるべきだとアナウンスしています。
そして2つ目は、インターネット上の広告の集客効果が失われつつあることです。
自己の利益を追い求めるあまり過剰な数の広告を設置するWebサイトが急増した結果、広告そのものに嫌悪感を示すユーザーが増えたのです。
そのため、広告に頼りきった集客から脱却し、ユーザーの求める情報を自社メディアから発信することで見込み客を獲得するといった考え方が生まれました。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOに関して明確な定義はされていませんが、多くのマーケティング会社などが、「ユーザーの求めている良質なコンテンツを提供し続けることで検索トラフィックを獲得する施策」とコンテンツSEOを解釈しています。
初めてコンテンツSEOという言葉に触れる方は意味が理解しずらいと思います。
富山工房では更に噛み砕いて、コンテンツSEOをこのように解釈しています。
見込み客を獲得し得る全ての検索キーワードにおいて自ページの上位表示を目指す施策
ユーザビリティを最重要視するGoogle検索エンジンにおいて、そのキーワードの検索結果で自ページを上位表示させるためには、その検索ユーザーが120%満足できる良質なコンテンツを作成し、提供するしか方法はありません。
そしてコンテンツを追加していくことで検索結果においての露出機会を増やし、ホームページ全体のトラフィック量を増やしていきます。
コンテンツSEOの具体的な手順
ホームページ上でコンテンツSEOを行う際、ホームページ内にブログを設置してコンテンツを配信し、自社メディアを築いていくのが良いでしょう。
ホームページ本来の役割はユーザーに会社を知ってもらうことです。ホームページ上に様々なページを増やし続けることは逆にユーザビリティを下げることになるので止めましょう。
そしてブログ設置後は、3つの手順を繰り返して良質なコンテンツを増やし続けます。
- キーワード選定
- コンテンツ作成
- 経過観測と改善
では次に各手順について解説していきます。
1.キーワード選定
その商品、サービスに関心のあるユーザーはどういった検索キーワードを用いているのか調べ上げ、リストアップしていきます。
検索キーワードは、ユーザーニーズそのものです。
ユーザーがどういったサービスを求めているのか、その全ての情報が検索キーワードには詰まっています。
1-1.リスト作成
最初に、ビジネスに関わる検索キーワード全てをリストアップしていきます。
まずは自身のビジネスに最も関連性があると思われるメインキーワードをいくつかピックアップしてください。
例えば、スイーツ店の場合は「チーズケーキ」、中古車販売店の場合は「中古車」などです。
そこから、キーワードプランナーを使い、メインキーワードの関連キーワードをリストアップします。キーワードプランナーを使ったことがない方はキーワードプランナーの使い方を参考にしてください。
そして各キーワードの検索ボリュームと競合性もチェックしていきましょう。
検索ボリュームとは、期間内にそのキーワードで検索された回数です。
そして競合性とは、高ければ高いほどそのキーワードで対策しているライバル企業が多いということです。何故多いかというと、そのキーワードが収益に結びつきやすいからです。
そして次に、メインキーワードのサジェストキーワードもリストアップしていきます。
サジェストキーワードとは、検索欄にキーワードを入力した際に出てくるキーワード候補のことです。
これはgoodkeywordを使うことで取得できます。使い方も非常に簡単で、キーワードを入力して検索ボタンを押すだけでサジェストキーワード一覧が表示されます。
これらもリストアップをして、更にキーワードプランナーを用いて個々の検索ボリュームを調べていきます。
1-2.不要キーワードの削除
1-1で作成したリストから、対策する必要のないキーワードを予め削除してしまいます。
- 自身のビジネスと関連性がない
- 月間検索ボリュームが「100~1000」にも満たない
- 「Amazon」のように特定のサイトに行くための検索キーワード
以上でコンテンツSEOを進める上で必要なキーワードリストが出来上がりました。
2.コンテンツ作成
ここまで読まれた方はなんとなくコンテンツSEOの全体像を掴めてきたと思います。
それでは次にコンテンツ作成に取り掛かっていきましょう。
1の手順で作成したキーワードリストから、どのキーワードに対してのコンテンツを作成するのか選択します。最初のうちは競合性”強”を避けるのが無難でしょう。
そして一番大切なのは、「このキーワードで検索するユーザーに対してなら素晴らしい情報を提供できる!」と自信のあるキーワードを選ぶことです。
2-1.ライバル調査
まずはそのキーワードで実際に検索をして、検索順位1~3位に表示されている記事を読み込みましょう。
そして、このキーワードで検索しているユーザーは何を求めて検索したのか、またどういったコンテンツを提供すれば120%の満足度を与えることができるかを探ります。
2-2.目次作成
自身のコンテンツを作り始める際は必ず最初に目次を作成しましょう。これはユーザーに見せるための一般的な目次のことではなく、設計図のことです。
これはコンテンツ作成を正しく進めるための道しるべとなってくれます。
住宅を建てる際も一番重要なのは設計図です。これを最初に作ることで、結果的に大幅な時間短縮にも繋がるでしょう。
どういった見出しのラインナップならユーザーを120%満足させることができるかを考え、しっかりとした設計図を構成しましょう。
2-3.記事作成
記事を作成するにあたって考えることは1つだけです。
先ほどチェックした検索上位の記事を遥かに凌駕する良質な記事に仕上げることです。
3.経過観察と改善
コンテンツ作成は記事を公開して終わりではありません。
Google Analytics などのアクセス解析ツールを使って実際に狙ったキーワードからアクセス流入があるか確認し、必要に応じて記事修正を行います。
記事公開後、Google検索エンジンのアルゴリズムが正しく記事内容を評価し、表示順位が落ち着くまで早くても2、3ヶ月は要します。
記事公開後、まずは一週間ほど経ってから記事を読み返しましょう。おそらく、色んな不備に気づくはずです。そういった箇所を修正しながら評価を待ちましょう。
以上でコンテンツSEOの手順説明は終了となります。
ホームページは財産
この記事を読みコンテンツSEOに挑戦される方の大半はWebライティング未経験の方かと思います。
検索1位の記事を凌駕する良品質な記事などそう簡単に書けるはずもなく、最初の頃は1記事を作るのに数十時間を要するかも知れません。
しかし、一旦公開したWebページはインターネット上に残り続けます。
また、検索上位を保ち続けることで、その記事から常にアクセスが集まり続け、会社に利益をもたらし続けるのです。