ホームページの費用は決して安いものではありません。
これからホームページを作ろうと考えている方は、どれ程の費用対効果・集客効果が得られるか不安に思われるでしょう。
また、実際に作ってみたものの全く集客に結びつかず、お悩みの方も多いと思います。
結論から述べますが、従来型のホームページの集客力は非常に低いです。
インターネット上に存在する全ホームページの半数が、1日10人以下のアクセスとも言われています。
この記事では、ホームページの集客力が低い理由と、その限界を圧倒的に突破する方法を解説していきたいと思います。
ホームページにおける集客の限界
ホームページへのアクセスは検索流入がメインです。
検索上では自サイトが上位に表示されればされる程、ユーザーの目に留まりやすくなり、それに比例してアクセス数も増えていきます。
つまり検索結果で上位表示させる事が最重要であり、その為の施策をSEO・SEO対策と呼びます。
SEO対策技術に強いとされるホームページ制作会社に多いのが、「都市名 業種」等のロングテールキーワードで検索順位1位を獲得するといった実績パターンです。
「〇〇のキーワードで検索1位獲得!」「アクセス数150%UP!」といった謳い文句が多く見られますが、SEO対策の効果で実際に何人のアクセスが増えたのかを数値として公開している会社は少ないです。
そこで実際に、そのキーワードを1位表示させることでどれほどの収益効果が生まれるのか、計算してみたいと思います。
例えば、「渋谷 居酒屋 個室」という月間検索ボリュームは5000です。一ヶ月間にこのキーワードで検索しているユーザーは5000人いるということになります。
このキーワードで1位表示に成功させた場合、全体の21%前後を自身のホームページへ誘導させることが可能になります。
タイトルの付け方によって左右するが、検索順位1位の平均クリック率は21%前後。
つまり月間1050人のアクセス数。この数字に平均コンバージョン率(実際の予約や問い合わせに繋がる割合)を掛けた数字が、見込み客となります。
見込み客とは、あなたの製品やサービスに興味を持って購入の検討段階にいるユーザーを指します。
ホームページにおける平均コンバージョン率は1%ですので、1050×0.01=10.5人(組)が毎月獲得できる見込み客の人数となります。(コンバージョン率は業種によって変動します。あくまで平均値での計算です)
では、この見込み客の中で実際に来店するユーザーの割合はどのくらいでしょうか?
居酒屋という業種の場合、メニュー内容・価格帯・禁煙席の有無・営業時間など様々な要因でユーザーが分散してしまうので、来店までに繋がる割合は決して高くありません。
仮に30%と設定すると、毎月ホームページから来店に繋がるユーザーは3人(組)となります。
また、これはあくまで検索順位1位かつ、人口が20万人を超える渋谷での計算ですので、実際は自身のお店の商圏人口と比較して再計算する必要があります。
また、居酒屋といったメジャーな業種ではなく、もう少しユーザーの限られるビジネスではどうでしょう。
例えば、「パソコン修理 渋谷」というキーワードの検索ボリュームは月間1000です。
このキーワードで検索順位1位を獲得した場合、同じ計算式で導き出される月間獲得顧客はおよそ1人ということになります。
もちろん、これはあくまで1つのキーワード検索からもたらさせる集客効果の計算であり、ホームページそのものの集客数ではありません。
しかし実際のところ、対策業者に技術差によって差はありますが、1~3個のキーワードで1位表示させるのが従来型ホームページにおけるSEOの限界です。
1、2つの狙ったキーワードに対して上位表示させることはそう難しいことではありません。
重要なのは、何個のキーワードで上位表示を獲得できるかということです。
ホームページのSEO集客が弱い理由
従来型のホームページがSEOに弱いのは、その構成に原因があります。
飲食店を例にすると、通常のホームページは以下のように3~5ページ前後で構成されています。
- トップ(理念、こだわり等)
- メニュー・料金
- アクセス・営業時間案内
- 問い合わせ
これが通常であり、正しいページ構成です。
ユーザーの知りたいであろう情報は全てカバーできていますので、これ以上ページを増やすと逆にユーザビリティを下げることになってしまいます。
そしてGoogleはこれらのページを検索エンジンにインデックスする際、titleタグとコンテンツ内容からそのページの品質を見極め、どういったワードで検索するユーザーに対して表示させるべきか、またその表示順位を判断します。
titleタグとはそのページに付けた名前のことで、検索結果に表示される。
トップページのtitleタグには【居酒屋 〇〇|富山市】のように、前半にその店舗や会社名、後半に所在地を入れるのがメジャーなパターンの1つです。
そして基本的に、titleタグに含まれないキーワードで検索してもそのページが検索結果に表示されないと考えてください。(あくまで基本)
今回の場合だと、「富山市 居酒屋」というキーワードで検索すると表示されますが、「富山市 居酒屋 個室」で検索してもページは表示されません。何故ならtitleタグに「個室」というキーワードが含まれていないからです。
ここで頭の回転が速い方は思いつきます、「じゃあtitleタグにキーワードを付け足せばよくない?」と。
その考え方が正解です。
titleタグの中身を【個室ありの居酒屋 〇〇|富山市】と変更してしまえば、「富山市 居酒屋」の他にも、「富山市 居酒屋 個室」というキーワードで検索した際にも検索結果にページを表示させることが可能になってきます。
しかし、それで上位表示まで狙えるほどSEOは甘くはありません。
あまり多くのキーワードを含めると、Googleクローラーがそのページは一体何について書かれているのか正しく評価できない等の問題が起こってきます。
また、キーワードを過剰に付け足すといった手法はペナルティを受けてしまう危険性があります。
GoogleはSEO目的のキーワード乱用を嫌っており、万が一ペナルティを受けてしまうと検索上からホームページ自体が排除されてしまうのです。
1つのtitleタグに含めるキーワードは2~4個が適切です。
つまり、これが数ページで構成されるホームページの限界であり、SEO集客に弱い理由です。
この解決策として富山工房が取り入れている手法が、「コンテンツSEO」というものです。
コンテンツSEOとは、端的に言うと良質なページを作り続けることで検索クリエを増やし続ける施策です。
その最終目的は、自身のビジネスに関わる検索キーワードの全てにおいて自サイトを上位表示させることにあります。
大変な時間と労力を必要としますが、もし興味のある方は以下の記事を参考に取り組まれると良いでしょう。
また、その前に下記の記事を読まれるとより深くホームページ集客について理解できると思います。