企業を経営していく上で「ホームページ」は避けては通れないツールになりつつある。
今どきホームーページくらい持っておかないとなぁ・・・
周りの会社はみんなホームページ持っているし・・・
こういった理由からなんとなく近くの制作会社や知り合いに頼んでホームページを作る方が多いが、その前に下記データを見てほしい。
参照:中小企業白書
総務省の統計によると、ホームページを開設したことで業績の大幅に伸びた企業が3.7%なのに対し、その逆に大幅に業績を落とした企業も3.4%存在する。
ホームページが企業に与える影響は想像以上に大きく、もはや「なんとなく」作ることが許されるレベルではなくなってきているのだ。
そこでこの記事では、ホームページに関する基礎知識とメリット・デメリットまでを解説したいと思う。
そもそも、ホームページとは
ここではまず、「ホームページ」とはそもそも何なのか?という点を解説しよう。
「ホームページ」という言葉にはいくつかの意味がある。
広い意味では企業や店舗、個人で展開しているブログやコーポレートサイト、ECサイトなどのWebページを含むWebサイト全体を指す。
やや範囲を狭めるとWebサイト全体のトップページを示すこともある。
そして更に狭い意味では、Webブラウザ起動時に最初に表示されるページを意味することもある。
この記事を読んでいるほとんどの方が「Webブラウザ」「ECサイト」と聞いても、なんとなくでしか意味をお判りでないはずだ。
その「なんとなく」を全て解消したいと思う。
次の項目では、ビジネスを行う上で必ず覚えておくべき専門用語を簡単に解説しておきたい。
Webってなに?という方のための用語解説
ビジネスにおいてまず最初に覚えておくべき用語は下記の通り。
- Web
- ドメイン
- Webブラウザ
- Webページ
- Webサイト
- ブログ
- コーポレートサイト
- ECサイト
それぞれについて簡単に説明したいと思う。
Web
Web=インターネットと思っている人も多いが、厳密には異なる。例えるならインターネットは「道路」のような網目状の道であり、Webは「その道路を走っている車」と言える。
ただし、Web関連の専門職業者でもない限り特に困ることはないので、必要に迫られるまでWeb=インターネットという認識でいても問題はない。
ドメイン
ドメインとは、○○.com、△△.jpといった文字列で構成され、インターネット上における「住所」の役割を持つ。例えば、富山工房ホームページのドメインは「toyama-hp.com」である。
ホームページを持つ場合はこのドメインも購入することが必須となる。
Webブラウザ
Webブラウザとは、Webサイトを見るためのソフトウェアのことである。
Google ChromeやMozilla Firefox、Microsoft Edge(Internet Explorer)などが挙げられる。
この記事をご覧になる際も何らかのWebブラウザを使用しているはずだ。
Webページ
インターネット上に公開された1つ1つのページを指す。
現在ご覧頂いているこの記事もWebページの1つである。
Webサイト
特定のドメイン下に公開されたWebページの集合体を指す。ブログやホームページなどもWebサイトの一種である。
例えば、日本語には「これ」という代名詞があり、人間を指す場合もあれば車を指す場合もある。
同じように、富山工房のホームページであってもAmazonのショッピングさいとであっても「Webサイト」と呼べる。
ブログ
本来は「Web」と記録を意味する「log」を重ねた「Weblog」だったが、今ではブログと呼ばれている。記述や更新が容易なことから、最新記事をアップして告知や集客することに向いている。
コーポレートサイト
Webサイトの一種で、インターネット上における企業の名刺代わりのような役割を持つ。サイト内には、企業の事業内容や所在地などが記載してある。
ECサイト
インターネット上での商品販売を目的としたWebサイトの一種で、いわゆるネットショップと呼ばれるもの。
サイト上でカート―に商品を入れたり、クレジット決済を行ったりと色々な機能が付随している。
結局ホームページってなに?
「これからホームページを作りたい」という方に限定して説明すると、名刺代わりになるコーポレートサイトを立ち上げることや、ECサイトを立ち上げて商品販売をすること、ブログを使って記事をあげていくことも「ホームページを作る」という言葉に該当する。
現代ビジネスにおいては、そのように広義に捉えて問題ないだろう。
「ホームページの必要性」は何をしたいかで変わる
Web知識に明るくない人は、「ホームページを作る」こと自体が事業の好転につながると考えてしまうことがある。
しかし、冒頭でも解説したように誤ったホームページ作り・運用を行うと業績低下にも繋がりかねない。
そこで次に、ホームページの種類と役割を解説したいと思う。
これを理解することがホームページ活用の成功に繋がる。
ホームページの種類と役割
ホームページと呼ばれるものにはコーポレートサイト・ECサイト以外にも存在し、5つに分類することができる。それぞれの特徴・役割を紹介しよう。
一部内容の重複する部分もあるが、おさらいとして流し読みして頂けると幸いだ。
コーポレートサイト【企業情報を伝える】
先ほど既に解説した内容であるが、コーポレートサイトとは、会社や店舗の顔として、アクセスすることで事業内容や経営理念、所在地などを含む会社概要、商品一覧などを紹介することができるWebサイト。
いわゆる「名刺代わり」の機能を果たすとともに、作っておくことで信頼性の確保にもつながる利点がある。
ECサイト【商品やサービスを販売する】
こちらも再掲となる。
ECサイトとは、いわゆる通販サイトと呼ばれるものでインターネット上での商品売買が可能となる。
実店舗のように営業日や時間、立地的制限が無いので販売対象が大きく広がるメリットを持つ。カート機能や決済機能を準備しなければならず、セキュリティや受注管理システムも考える必要があるので、コーポレートサイトよりは技術・コスト面においてハードルが高い。
サービスサイト【商品の良さやサービス内容を伝える】
自社の商品やサービス内容を詳しく説明することで商品の魅力を理解してもらい、ベネフィット(商品やサービスによってユーザーが得られるメリット)を浸透させることを目的としたWebサイト。
ユーザーターゲットを明確にすることが重要である。
LP【ユーザーに訴求する】
LPとはランディングページの略で、販促に特化した構成のWebサイトのことを指す。
テレビでいう「通販番組」のような位置づけである。
LPには「商品価格」「お客様の声」などの商品購入の判断材料となる情報のみを記載するのが一般的で、コーポレートサイトのように「企業理念」「採用情報」といった情報を載せることはない。
ブランディングサイト【企業・サービスの差別化】
自社が提供するブランドのイメージを伝える戦略的なサイト。
サービスサイトと似た面があり、明確に区別できない場合も多く、コーポレートサイトと同居している例もある。
そのため、「ブランディングサイトとは何か?」という定義にこだわる意味はなく、Web上でブランディングができることを知ってほしい。
なお、ブランドイメージをアップさせるには、サイトを構築する前にブランドイメージを明確にしておくこと、ブランドイメージを的確に伝えるサイト設計を行うことが欠かせない。
ホームページを持たないことのデメリット
ここではホームページを持たないことのデメリットを解説しよう。企業としてホームページを持たないことには、以下の5つのデメリットがある。
ネット検索しても情報が出てこない
何らかの機会で社名や商品に興味を持ったとしても、検索して情報が上がってこなければ購入や取引の対象になりえない。
看板が無く何をしているかわからない店に入る人はいないのと同じで、ホームページが無いこと自体がビジネスチャンスを逃していると言っても過言ではないだろう。
また、ネット上に何らかの情報があることが当前の昨今、自社発信の情報がなければ「簡易的なコーポレートサイトを作る費用もないのか」という資金繰りを疑われる可能性もある。
競合他社にシェアを奪われてしまう
同等の商品やサービスを扱う競合がある場合、ユーザーにとってはWeb情報を提供している側の方が選びやすい。
仮に競合より品質や料金で優位性があったとしても、その優位性が知られなければユーザーの選択肢に並ぶことすらできない。
商品やサービスの告知の場がない
良い商品やサービスを用意していても、それを知られなければ消費対象にならない。
例えば新商品を作ったとしても、ブログなどを含むホームページが無ければ告知の手段もない。
宣伝広告の費用対効果が減少する
ホームページが無い場合、新聞チラシやテレビCMを使ってサービスを広める他に宣伝手段がない。
しかし現代人は、新聞チラシやテレビCMで認知したサービスを更にネット検索することで比較検討を行う。
その際に会社情報が出てこなければサービス購入に至ることもなく、せっかく広告費を支払って集めた見込み客を逃してしまうことに繋がる。
就職希望者を逃してしまう
就職希望者の多くはホームページから企業の情報を得ることが普通となっている。
そのため、ホームページが無い場合、「ホームページを持たない理由」を勘ぐられる他、単純に不便で就職先の対象にもなりにくい。
Web上に会社情報がないことのリスク
総務省が出した「平成30年通信利用動向調査の結果」によると、日本人の13~59歳の個人によるインターネット利用状況は90%を超えている。
情報源としてテレビや新聞、雑誌よりも、SNSやWeb動画閲覧中に広告を見ることが主流になっている人は既に相当数存在する。
何を買うか、何を食べるか考える際も「とりあえずネットで検索する」という行動パターンが現代人には根付いているのだ。
通りすがりの店で買い物をする、という従来の消費行動はもちろん健在だ。
しかし、買ったものを持ち歩くのが面倒なのでリアル店舗では商品チェックだけして実際の買い物はネットから、という人も増えていることは間違いない事実。
これは実店舗とWeb上の店舗のどちらが良いかという話ではなく、併用を考えなければ生き残っていけない店舗も増えるということだ。
このようなことを踏まえれば、何らかの形でホームページ戦略=Web戦略を考えることに大きな必要性があることは理解していただけるだろう。
まとめ
まず「ホームページとは何か」という疑問に答えつつ、ビジネスを行う上での「ホームページの必要性」を解説させて頂いた。
要点は、以下の2点にまとめられる。
- ビジネスで生き残るにはホームページ戦略(Web戦略)は必須である
- ただし目的を整理して取り組まないと成果は上がらない
ここでもう一つ重要なことがある。
ホームページ作成の必要性を理解して、目的や目標が明確になったとしても、それを実現するホームページが出来なければ意味がないということだ。
富山工房では、ホームページ作成からWeb上の集客方法などを総合的にサポートしており、御社の希望を叶えるホームページを十分に提供できる経験と知識を持っている。
ホームページ作成を「気休め」で終わらせず、しっかり成果を出したいなら、ぜひお気軽にご相談いただきたい。