変化の激しいリスティング広告業界では、日々多くの関連本が出版されている。
本記事では、リスティング広告の分野において定評のある本を15冊紹介。
入門~プロの思考まで、各段階にふさわしいものを厳選させていただいた。
きっと参考に手に取ってみたい書籍と出会っていただけると思う。
リスティング広告運用開始前の学習は重要!
リスティング広告は、検索エンジンにユーザーが検索したキーワードに連動して表示される広告だ。
手軽に始められる反面、なんとなく運用をしてしまうと多額の費用を無駄にする結果になりかねない。
下記2枚の画像はGoogle広告におけるリスティング広告の運用結果だ。(どちらも同じ会社の運用結果)
Googleからのサポートを受けながら自身で広告運用をした結果。
28.2万円で1つコンバージョンを獲得
富山工房が運用に入らせていただいた後の結果。
8,114円で1つのコンバージョンを獲得(35.7万円で44のコンバージョン)
上記のように初心者が期待した成果を出すのは難しく、かなりの費用と学習が必要となってくる。
なるべくなら広告代理店などへ委託し、プロの運用方法を学んでから自分で運用するのが理想といえるだろう。
リスティング広告を始める前に十分な学習しておくこと必要性をここで強調しておきたい。
リスティング広告のおすすめ学習方法
リスティング広告を学習する方法は以下の3つだ。
Webメディア・YouTube動画で勉強する
無料で手軽に情報を得られるが、自分が知りたい情報を得るためにサイト・動画をいくつも探し回る必要があり時間がかかりすぎてしまう。
また、色々な方が情報発信しているため誤った情報であるかどうかの精査が難しい。
効率の面を考えると無駄が多いと言える。
コンサルやセミナーで学ぶ
講師主導で進められていくことが多いため、自分の知りたい内容をピックアップできない。
金額が高額であることに加え、長続きしないケースが出てくるので最も非効率といえるだろう。
本で勉強する
最もおすすめする方法が本で勉強することだ。理由は下記の通り。
- Webマーケティングの全体像を把握でき、目的や段階に応じて基礎から応用までの内容を体系的に学べる
- Web上にはない細かな運用方法まで学習できる
- 著者の実体験が盛り込まれているため、具体的で印象に残る情報を得られる
- 出版社によるエビデンスを調査が入るため、情報の信頼性が高い
上記の点をふまえて、本による学習が一番近道で効率が良いと判断している。
ずいぶん本の学習を推すんだね!
本屋のまわし者か?
それだけ本の学習の効果が高いってこと!
【入門~初級編 4選】リスティング広告の基礎を学ぶ
リスティング広告がどういったものか分からない知識ゼロの人から専門用語をある程度理解している初級者を対象にした本を紹介する。
- 1時間でわかる ネット広告超入門
- いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本。 ⼈気講師が教える⾃動化で利益を⽣むネット広告
- リスティング広告のやさしい教科書。ユーザーニーズと自社の強みを捉えて成果を最大化する運用メソッド
- 1億人のインターネット広告 ヒットを生み出す最強メソッド
①1時間でわかる ネット広告超入門
本の特徴 | ・インターネット広告全般の入門書 ・内容を「基礎知識」「広告の種類」「出稿方法」「運用サイクル」の4部構成でまとめられているため、分かりやすく最後まで離脱せずに読める ・付録として「ネット広告用語一覧」が付いているので専門用語に親しめる |
おすすめの対象者 | ・インターネット広告の知識がゼロの人 ・初めての広告で何から手を付けたらいいか分からない人 |
値段 | ¥1,100 税込 ※2024年1月7日時点 Amazon |
出版社 | 技術評論社 |
出版日 | 2020/1/14 |
著者 | AOI.コミュニケーションズ・古舘 拡美 |
インターネット広告は、従来のマスメディアの膨大な宣伝費に比べ、かなりの低予算でオリジナリティ豊かな広告を出せるという強味がある。
また、自社商品のターゲット層にリーチ(広告配信)することで、高いコンバーション(売上などの成果)も期待できるだろう。
しかしインターネットで広告を出すのが初めてだと、何から手を付けたらいいかのかさえ分からず暗中模索するものである。
「1時間でわかる ネット広告超入門」は初めての方向きの入門書であり、実際に広告を運用できるようになるまでの基礎を整えてくれる。
インターネット広告の知識がなくても、使ってみたいと興味を抱いている方のため最初の1冊として役立つ便利な著作。
②いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本。 ⼈気講師が教える⾃動化で利益を⽣むネット広告
本の特徴 | ・セミナー経験豊かな人気講師たちが、リスティング広告の基本から、 自動化を活用して利益を生み出す方法までを、分かりやすく解説した入門書 ・リスティング広告で誰もが直面する問題に、目の前の手順ではなく 根本となる「考え方」を解説し、どんな問題にも対処できる知恵が身につく |
おすすめの対象者 | ・リスティング広告を始めたいと向上心を抱く人 ・リスティング広告の成果の実感がまだ持てない人 ・より高い成果のために「自動化」を取り入れたい人 ・広告の概念の学習とともに「実践」に意欲的な人 |
値段 | ¥1,980 税込 ※2024年1月7日時点 Amazon |
出版社 | インプレス |
出版日 | 2018/10/19 |
著者 | 杓⾕ 匠 ・ ⽥中広樹・宮⾥茉莉奈 |
「いちばんやさしい[新版]リスティング広告の教本」は、最初に初心者のためにリスティング広告の設定といった基本を、キャプチャ画像を使って丁寧に手順が説明されている。
また、ネット広告でつまづきやすいポイントを上手に押さえながら、最新のAIの機械学習機能や自動化で利益を生む仕組みまで、時流に即した内容を解説している。
豊かなセミナー経験を持つ3人の人気講師たちが、これからリスティング広告に取り組む人に、検索広告・自動入札・ショッピング広告における対応方法も理解し、実践と成果につながるよう「頭だけの知識」で終わらせない著作といえる。
③リスティング広告のやさしい教科書。ユーザーニーズと自社の強みを捉えて成果を最大化する運用メソッド
「リスティング広告のやさしい教科書」は、いくつもの広告運用を手掛けてきたプロが、広告を実際に配信まで流れや広告の運用方法について解説した本だ。
リスティング広告をの鍵であるキーワード設定や広告文の作成法を、実例を交えて具体的に解説されているので分かりやすい。
さらにリスティング広告やディスプレイ広告などの効果的な組み合わせを解説されているため「広告戦略の全体像」がつかめる。
また現在、Google広告の機械学習の精度が上がり、手動ではなく目標を定めて自動化することで成果が上がる傾向がみられる。
そうした時代の潮流をつかみ、広告出稿の初心者でも分かりやすく自動化を取り入れていく具体的手法も紹介。
巻末には、「今後の運用者に求められるもの」というテーマで対談が載せられている。
その対談では、自動化の波によって広告運用者に求められるスキルが変化している現状が述べられており、初心者であっても自動化を考慮した情報を得る大切さがわかる。
④1億人のインターネット広告 ヒットを生み出す最強メソッド
近年、インターネット広告は大きな変革期を迎えており、AIの機械学習による自動化の勢いは凄まじいものがある。
本書では、リスティング広告やディスプレイ広告・SNS広告など様々なインターネット広告のそれぞれの広告形態・出稿の流れ・設定したい目標などについて時流に合わせた総合的な解説がされている。
また自社の商材にあった広告選び・広告に成果の測定法・改善法を初心者でも分かるよう親切に説明されている。
今後のビジネスが成功するかどうかは、ネット広告の活用が鍵となっている。
本書は、広告を初めて出す方向けに時流に乗ったネット広告活用法の基礎固めとなる著作といえるだろう。
入門・基礎でもたくさんのことを学ぶんだね!
だから体系的にまとめられた本はおすすめなんだ!
【初級~中級編 7選】リスティング広告の考え方と運用を学ぶ
広告の基礎を習得した次には、広告を掲載するに際しての考え方や運用の仕方を学ぶ初級~中級編となる。
- 新版 リスティング広告 成功の法則
- 基礎から学ぶWeb広告の成功法則 ~Web広告を成功に導く考え方から、明日使える運用テクニックまで~
- 予算が見える・効果が上がる ネット広告徹底活用ガイド
- ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102
- ポチらせる文章術
- できるところからスタートする コンバージョンアップの手法99
- 現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ
①新版 リスティング広告 成功の法則
本書は、リスティング広告の基本操作やテクニックではなく、広告を運用していく上での考え方をを理解させてくれる本である。
広告を設定したり入稿する手順は書かれておらず、広告を成功に導く行動や売上と利益をあげていくにはどうすれば良いかなど広告運用の意義に着目して解説している。
リスティング広告のプロである著者が、長年の実務経験を通して得たノウハウを通じて、変動の激しい広告の世界で変わることのない普遍的な根幹となる知識を教えてくれる。
変動の激しい広告の世界で、細かいテクニックだけを追い求めると、すぐに時代遅れとなりまた新たに対策を繰り返すドツボにはまる。
リスティング広告のプロである著者が、長年の実務経験を通して得た普遍的なノウハウを教えてくれるため、リスティング広告の本質を押さえたい方におすすめ。
Amazonの2020年のレビューで、当時から8年前の本著を読んだ広告運用者が「画面キャプチャや名称は古いが、読後のテンションブチ上がり」と言わしめた名著。
②基礎から学ぶWeb広告の成功法則 ~Web広告を成功に導く考え方から、明日使える運用テクニックまで~
「基礎となる考え方や本質」から「明日使えるテクニック」まで、Web広告の基礎や運用の必須情報だけでなく、ユーザーの気持ちを動かすテクニックなど実践的な内容も網羅している。
本書を通して、Web広告の種類の多さや新しい技術に惑わされず、広告運用の根底となるスキルが身に付くだろう。
現在Web広告に携わっている人からこれからWeb広告を学びたいと思う人まで、幅広い層を対象とした「Web広告を成功に導くための武器」が掲載されている。
③予算が見える・効果が上がる ネット広告徹底活用ガイド
ネット広告にはリスティング広告やSNS広告など様々な形態がある。
本書では、ネット広告の形態別に向いている商品・出稿の手順・効果が上がるポイントを具体的に解説。
さらに複数のネット広告形態を組み合わせた広告運用の仕方や効果的な活用術を分かりやすく示されている。
ネット広告を仕事にしている人が実践していく上での必要な情報を網羅している著作。
④ネット広告運用“打ち手”大全 成果にこだわるマーケ&販促 最強の戦略102
ネット広告は成果を出すことが難しい反面、使い方次第でコンバーション(購入、登録、資料請求などの成果)を着実に上げられる広告だ。
本書では、コンサルタントとしてネット広告運用の最前線に立つ3名が、Google広告やfacebook広告などで広告運用スキルを磨く上で役立つ102個の具体的な“打ち手”を提案。
「狙ったユーザー層に刺さる広告文・動画・画像」「単価への意識」「効果測定など役立つテクニック」など広告運用に必要な知識が網羅されている。
⑤ポチらせる文章術
コピー(広告の文章)次第で、それまで見向きもされなかった商品を「見て」「買って」「共感」してもらえることがある。
特にリスティング広告では、コピーに関心を持ってもらえるかどうかがで成果も決まるといっていいだろう。
思わずクリックしてしまう文章の書き方にはどんな型があるのだろうか?
「コピーの凄いところは媒体を問わず”発信力”をあげられるところ」と語るカリスマコピーライターの著者が、発信力のある文章を書く秘訣やポイントを体系的に習得できるネット文章術を解説。
多くの人が「気になる!読んでみたい」となる文章術が学べるおすすめの1冊。
⑥できるところからスタートする コンバージョンアップの手法99
WebマーケティングはSEO・アクセス解析・リスティング広告などテーマが多岐に渡る一方で、Webマーケティングにそこまでの時間を割けない方も少なくないだろう。
そのような方に向け、本書では「コンバージョンを上げるための基本」「ユーザーを集めるための施策」「ユーザーにできるだけ長く留まってもらうための施策」「ユーザーに再訪問してもらうための施策」の4部構成で99のトピックを解説。
どれも短時間で着手でき、コンバージョン(購買、申し込み)を上げられる改善策ばかりだ。
Webマーケティングで絶対に成功する方法論はないものの、すぐに着手できるところから手掛けるよう励みを受ける著作。
⑦現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ
本の特徴 | ・現役社長が経験から本当に効果のある方法だけを解説 ・成果に直接つながるランディングページの作成方法を1から解説 ・広告ターゲットリサーチやユーザー像の設定方法も詳しく説明 |
おすすめの対象者 | ・ランニングページから成果につなげたい人 ・成約につながる一押しが欲しい人 |
値段 | ¥1,848税込 ※2024年1月7日時点 Amazon |
出版社 | ソーテック社 |
出版日 | 2018/5/19 |
著者 | 相原 祐樹 |
ランディングページ(LP)とは、ユーザーがクリックして最初に見るページで、LPがユーザーのニーズに合っているかどうかで成約率(CVR=コンバーションレート)が決まってくる。
いくらLPにアクセスがあってもCVRが低ければ意味がない。このCVRを上げるマーケティング手法をLP最適化(LPO)という。
本書では、現役のLPO会社社長が長年の経験から掴んだ本当に効果がある方法だけを解説。
実務でトライ&エラーを繰り返してきた著者が解説する、ネットでの売り上げと反響を巻き起こすランディングページ作成法は必見。
本著で書かれているランディングページの作成テクニックを活かすことで、コンバーション率を上げる期待が持てる1冊。
中級編は実務で使える情報がいっぱいだったね!
現場で実践しているプロ考えを学べるからね!
【上級者編 4選】リスティング広告でより成果を上げる
上級者・プロの方による、上辺のテクニックで終わらない、リスティング広告の基幹をなす考え方を解説した本を紹介する。
- リスティング広告 プロの思考回路
- セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方」
- 現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂2版】
- 必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識
①リスティング広告 プロの思考回路
本著は「用語や操作方法についての記述が皆無なため、ある程度リスティング広告の運用経験がある人が読めば、読むほど考えさせられ役立つ本だ」とレビューで高評価の著作。
リスティング広告のテクニックは、すぐに変わってしまうが、成功に至る考え方は変わらない。
比較的出版日は古いが成功への思考回路は不変であることがわかる名著といえる。
最高の執筆陣7名が、プロの思考回路や最強のノウハウを凝縮した1冊は見逃せない。
②セールスコピー大全:見て、読んで、買ってもらえるコトバの作り方
本の特徴 | ・思わず夢中にさせて売上につながる言葉の使い方やコツを解説 ・キャッチコピーだけでなく広告に関係したコピーやレイアウト全般に言及 |
おすすめの対象者 | ・初心者でも売れる文章のコツを知りたい人 ・どんな商品でも購買につなげる言葉の魔力を知りたい人 |
値段 | ¥1,980税込 ※2024年1月7日時点 Amazon |
出版社 | ぱる出版 |
出版日 | 2021/1/7 |
著者 | 大橋 一慶 |
広告では、タイトルや説明文にユーザーが思わず引き込まれる魅力があることが重要で、コンバーションにつながるかどうかの糸口となる。
本書はセールスコピーの専門家である大橋氏が、売れるキャッチコピーを作る考え方やコツを具体的に説明している。
「売りにくい商品を売る コトバの作り方」「売れるキャッチコピー13の表現法」などを参考に、ちょっとした言葉の使い方を変えることでその効果を実感できるだろう。
またキャッチコピーだけでなく、「ランディングページにも使えるコピーの書き方」「広告のテスト法やレイアウト」にも言及。
思わず夢中にさせ気が付けば商品を購入しているコトバの魔力を解説する名著といえよう。
③現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂2版】
本の特徴 | ・Webサイトを成長させる施策、分析法、考え方を包括的にまとめている ・サイトのゴール設定や分析の事例が具体的で理解しやすい |
おすすめの対象者 | ・広告運用初心者 ・施策を試みても分析のやり方に自信がない人 ・色々な施策がバラバラで繋がらず効果に反映しない人 |
値段 | ¥3,394税込 ※2024年1月7日時点 Amazon |
出版社 | マイナビ出版 |
出版日 | 2023/8/25 |
著者 | 小川 卓 |
本書は現場のプロが「どこにゴールを定め、そこに至るよう施策をどのように伸ばしていけるか?」「どのような分析を行い改善点を見出していけるか?」というサイト運営に必要な情報をまとめた著作である。
Chapter1では、施策の説明に入る前のゴールの設定とデータの見方
Chapter2では、主要な施策ポイントについて、基本的な知識や分析方法・分析の事例
Chapter3では、改善施策を行い、成果を出すプロセス
Chapter4では、Googleのツールについて、基本的な設定・操作方法やよく扱う機能の使い方
を紹介している。
本書を読むことで、サイト運営に必要で主要な一連の流れを、手に取るように把握できるようになるだろう。
④必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識
インターネット広告の世界は、変化が激しく細かな技術やトレンドやノウハウはすぐ時代遅れになってしまう。
そんな世界だからこそ、流行に流されない本質的な思考が求められている。
本書は、インターネットの媒体社や広告会社から成り立っている業界団体「日本インタラクティブ広告協会(JIAA)」が、業界構造や社会的意義など類書では触れられないインターネット広告の本質的な部分を取りまとめたものだ。
さらに現在の広告に対応した指標や測定などの発展的な内容にも触れていおり、今後広告運用に従事する人は一読しておきたい一冊である。
プロというより初心者でも知りたい情報だね!
本質的な内容はいまのレベルに関係なく必要だからね!
まとめ
初心者から実際に広告運用している方まで、リスティング広告を学習する上で役立つ本を15冊を紹介してきた。
本記事で紹介した本を参考に広告運用の成果が向上していただければ幸いである。