SEOの追求において、キーワード選定は最重要課題といっても過言ではない。
キーワード選定を正しく理解・実行することができたならば、あなたのサイトのどのようなビッグキーワードでも上位表示されるだろう。
そのため、この記事では企業ホームページからアフィリエイトブログにまで使えるキーワード選定のノウハウをお伝えしたいと思う。
- キーワード選定で初心者が間違うポイント
- キーワード選定の具体的手順
- 選んだキーワードで何をすべきか
また、この記事はSEO・マーケティング初心者の方でも実践できる内容となっている。
キーワード選定は難しい?いいえ簡単です
キーワード選定に対して苦手意識を持ってしまう方は少なくない。
その原因はキーワード選定の作業が難しいからではなく、非常に工程数が多い(面倒くさい)からだ。
コンテンツSEOで有名なバズ部でも以下のようなコメントを残している。
キーワード選定はその後のマーケティングの成否を大きく左右するものだ。だからこそ、弊社では最初キーワード選定に、数ヶ月単位の時間をかけているのだ。
バズ部
同じように富山工房でもホームページ制作自体よりもキーワード選定に割く時間の方が長い。
地道な単純作業の積み重ね、それがキーワード選定だ。
また、初心者の方がキーワード選定を難しいと感じてしまうもう一つの原因として、選定したキーワードをサイト構造に上手く当てはめられないというパターンも多い。
キーワード選定のコツはサイト構造の理解
「選定したキーワードをサイト構造に当てはめる」
聞いただけでは何のことか判らないと思うので解説したい。
おそらく、SEO上級者の方もほとんどは過去に一度はぶつかった壁であるはずだ。
まず、サイトには大きく分けて以下の2つの型が存在する。
- コーポレートサイト型
- ブログサイト型
そしてあなたのサイトが上記2つの内どれに該当するのかで、キーワード選定のポイントが変わってくる。
コーポレートサイト型
コーポレートサイト型とは、一般的に企業ホームページなどに用いられる形だ。
コーポレートサイトの構造は下記図のようになっている。
コーポレート型サイトの場合、上記図の「トップページ」「カテゴリページ」「個別記事ページ」の3ページに対してキーワード選定を行う必要がある。
各々のページに割り当てるべきキーワードは下記のようになる。
ページ分類 | キーワード分類 | キーワード例 |
---|---|---|
トップページ | ビッグキーワード | 「整体」 |
カテゴリページ | ミドルキーワード | 「整体 腰痛」 |
個別記事ページ | ロングテールキーワード | 「整体 腰痛 治し方」 |
ここからはビッグキーワード・ミドルキーワード・ロングテールキーワードの違いについて理解していることを前提とした解説となる。
ご存じでない方は「ロングテールキーワードの全て」を先に読んで頂きたい。キーワード選定の理解度が大きく変わるはずだ。
また、ブログトップページ(記事一覧ページ)に関してはキーワード選定をせずにキャッチ―なネーミングにするのをお勧めしたい。
覚えやすいブログタイトルを付けることで、後々ブログ自体のファンが増えてきた場合にブログ名で指名検索をされる可能性が高くなる。
指名検索の数=需要であるため、SEOにとってはキーワード選定同様に指名検索を得ることも必要不可欠なのだ。
ブログサイト型
ブログサイト型とは、下記図のような構造のサイトを指す。
この場合のブログトップページとは、俗にいう「記事一覧ページ」である。
ブログサイト型の場合、キーワード選定をすべきページは「ブログトップページ」「カテゴリページ」「個別記事ページ」の3つだ。
また、各ページに割り当てるべきキーワードは下記となる。
ページ分類 | キーワード分類 | キーワード例 |
---|---|---|
ブログトップ | ビッグキーワード | 「英会話」 |
カテゴリページ | ミドルキーワード | 「英会話 オンライン」 |
個別記事ページ | ロングテールキーワード | 「英会話 オンラン おすすめ」 |
複数のビッグキーワードを狙う場合のサイト構造
多くのサイトでは、最終ゴールとなるビッグキーワードは1つであるのが普通である。
例えば、美容室のホームページならば「美容室」、婚活のブログならば「婚活」などのビッグキーワードが最終ゴールとなる。
しかしサイトの運営方針によっては複数のビッグキーワードを狙う必要がある場合も出てくる。
その場合、ブログ型サイトを用いて下記図のようにキーワードを割り当てるのが好ましい。
例として、オウンドメディア運用で数百万PVのアクセスを集めるLISKULでは、ブログトップはキーワードなし、カテゴリページに「マーケティング」「集客」「広告」といった名だたるビッグキーワードが割り当てられている。
他にも、月間数百万規模のアクセスを集めるトップブロガーの大半はこのキーワード割り当てによってサイトを構成している。
また、くれぐれもトップページに複数のビッグキーワードを詰め込むことは避けるべきだ。
1ページ1キーワードがSEOの基本ルールである。
キーワード選定の具体的手順
ここからキーワード選定の手順の解説に移りたい。
また、判りやすくするために整体院ホームページを作ることを想定して進めていきたいと思う。
- 店名
-
腰痛専門の富山整体院
- ゴールとなるビッグキーワード
-
腰痛
また、今回はキーワードプランナーを使用してキーワード選定を進める。
キーワードプランナーは、Google広告を出稿していないと機能制限が掛かり正確な検索ボリューム(検索される回数)を把握できない。
500円分だけでも良いのでGoogle広告を利用してキーワードプランナーを使うことをお勧めする。
もしキーワードプランナーの利用は難しい場合はubersuggestを使用すると良いだろう。
1.ミドルキーワードを抽出する
今回の場合、目指すビッグキーワードは「腰痛」となる。
つまり、トップページに割り当てるキーワードは既に決まっており、現段階のキーワード割り当ては下記の通りとなる。
まず最初に、カテゴリに割り当てるミドルキーワードを選定していこう。
キーワードプランナーにログインをし、「新しいキーワードを見つける」をクリックしよう。
次に、「腰痛」とキーワードを入力してから「結果を表示」をクリックする。
そして実際に出てきたキーワード一覧が下記になる。
ご覧の通り、「座骨神経痛」「椎間板ヘルニア」といった類似キーワードまで含まれており、あまりにもキーワード量が多すぎる。
もちろんこのまま進めるのが理想的ではあるが、今回は初心者の方でも進めやすいようにもう少し絞り込みたいと思う。
フィルタ機能を利用して「腰痛」というテキストを含むキーワードだけを抽出することができる
フィルタ機能を用いる場合、そのまま検索結果画面にある「フィルタを追加」をクリックする。
するとドロップダウンメニューが開くので、「キーワードのテキスト」をクリック。
次に、「腰痛」を含むキーワードだけを抽出したいので、「腰痛」と入力をして「適用」をクリックしよう。
すると下記のように、「腰痛」を含むキーワードのみが一覧となって表示されたはずだ。
「腰痛 筋トレ」のように2単語で構成、かつ3000以上の検索ボリュームを持つミドルキーワードはカテゴリに設定するキーワード候補となってくる。
2.ロングテールキーワードを抽出する
では実際に「腰痛 筋トレ」をカテゴリに設定したと想定する。
このキーワードは、検索ボリュームも12,100あり競合性(ライバル数)も低い。
カテゴリに設定するには好条件のキーワードだ。
次に、「腰痛 筋トレ」のカテゴリに作る個別記事ページへ割り当てるロングテールキーワードを抽出していきたいと思う。
ロングテールキーワードの抽出方法は簡単だ。
再度キーワードプランナーを開き、先ほどと同じ要領で今度は「腰痛 筋トレ」で検索をする。
すると、「腰痛 筋トレ」に関連するキーワード一覧が下記のように表示されたはずだ。
そして今回は、先ほどのようにフィルタを掛けずこのまま使いたいと思う。
このキーワードを画面右上の「キーワード候補をダウンロード」をクリックしてダウンロードしよう。
3.ロングテールキーワードを分類する
ダウンロード後、Excelを使ってキーワードを分類していく。
実際に3記事分ほど分類してみたのが下記になる。
ご覧のように、検索意図(検索をした目的)の一緒であるキーワードをまとめ、グルーピングする。
あとはこの色分けしているグループを1記事分のテーマとしてブログ記事作成を進めていくだけだ。
このロングテールキーワードの分類がSEOにおいて最も重要であり、かつ労力を必要とする作業となるだろう。
検索意図を網羅することがキーワード選定の目的
ここまでの内容でお判りいただけるように、ビッグキーワード・ミドルキーワードには多くの検索意図(検索する目的)が隠れている。
例えば、「整体院」というビッグキーワードで検索をするユーザーの目的は下記のように人それぞれである。
- 近くの整体院を探している
- 整体院の求人情報を探している
- 整体院開業に必要な資格を知りたい
そしてこの検索意図は、1つ1つがロングテールキーワードとなって表れる。
各々のロングテールキーワード(検索意図)に対して1つ1つ記事を作ることでキーワードの網羅性が高まる。
そして最終的には、「どのような意図で検索をした人でも欲しい情報の見つかるサイト」を目指す。
この理想像に近づけば近づくほど、あなたのサイトはビッグキーワードで上位に表示されるだろう。
まとめ
以上、キーワード選定について解説をしてきた。
富山工房でも、キーワード選定をした上でのコンテンツマーケティングサービスを展開している。
興味ある方は是非ご相談頂きたい。