ホームページを作る際、少しでもコストを削減するためにフリーランスを探される方も多い。
そういった方の参考になるよう、フリーランスのWEB制作スキルや相場価格などについて解説したいと思う。
この記事の信頼性として、富山工房では全国HP制作会社マップを作るにあたり、47都道府県1000社以上のフリーランス・制作会社のサービスを調べてきた。
制作会社・フリーランスのことに日本一詳しい制作会社だと自負している。
- フリーランスによるホームページ制作費相場
- フリーランスに依頼する時の注意点
- 優秀なフリーランスの探し方
フリーランスのホームページ作成スキルについて
まずはじめにフリーランスのホームページ作成スキルについてお話ししておきたい。
フリーランスになった方には大きく分けて下記2パターンが存在する。
- WEB制作会社で実務経験を積んだ後に開業
- WEBデザインスクールなどで勉強をした後に開業
もちろん、前者の実務経験を踏んだ上で開業したフリーランスの方がホームページ作成スキルは圧倒的に高い。
シンプルなホームページを作る場合はその差は影響しないが、凝ったデザインや複雑な用途のホームぺージを作る際、このスキルの差は顕著に表れる。
フリーランスに依頼するということは、良質なホームページが低価格で手に入る可能性がある反面、著しく低品質なホームページが納品される可能性も考えられることを理解しておこう。
ホームページ作成に失敗しないためには、制作実績を掲載したポートフィリオなどを観て実力や経験値を見抜く必要があるだろう。
フリーランスによるホームページ作成費相場
47都道府県においてフリーランスの方々のホームページ作成費を拝見してきた上で解ったことが下記である。
良質なホームページを安心価格で作ることができるが格安ではない
おそらくフリーランス=格安というイメージを持たれている方は多いと思うが、それは間違いである。
一般的なホームページ制作会社と作成費相場を比較すると下記のようになる。
依頼先 | 低価格帯(格安) | 通常価格帯 |
---|---|---|
フリーランス | 15~20万円 | 20~50万円 |
制作会社 | 5~20万円 | 20~100万円 |
フリーランスの場合、打ち合わせからデザイン・作成までを全て1人で行うことで人件費の削除、事務所を構えないことでの固定経費の削除が可能となる。
しかし、一人で全てを行う必要があるため月に5件・10件の案件をこなすことができない。月1~3件の案件で収入を賄う必要があるため、製作費の値下げには限界が生じるのだ。
一方、格安制作会社は複数人のスタッフで流れ作業的に案件をこなすことが可能なため、価格勝負になると有利である。
作成費相場の次に、フリーランスにホームページ作成を依頼するメリット・デメリットについても触れておきたい。
フリーランスに依頼するメリット
フリーランスにホームページ作成を依頼するメリットは下記2点となる。
- 比較的安価にホームページを作ることができる
- コミュニケーションが円滑に進む
比較的安価にホームページが作れる
先ほどの相場で説明したように、フリーランスの作成費は比較的安価な場合が多く、俗にいう「ボッタくり」と呼ばれる悪質な価格設定をしているフリーランスは稀である。
そのため良質なホームページを相応の価格で作成することができる。
もし制作会社に100万円規模の見積もりを提示された場合、一度フリーランスに相談してみるのも良いだろう。
コミュニケーションが円滑に進む
特に土日や夕方以降も連絡の取りやすいのは大きなメリットである。
また、フリーランスは見積もり作成・デザイン・コーディングまで全てを一人で行うため決裁権も自身が握っている。
どのような要望・質問に対してもその場で回答してくれるので、打ち合わせ等がスムーズに進みやすい。
フリーランスに依頼するデメリット
メリットとは逆に、フリーランスにホームページ作成を依頼するデメリットは下記の3つが挙げられる。
- コミュニケーションの取りにくい場合もある
- 納期に遅れる可能性がある
- 廃業する可能性がある
コミュニケーションの取りにくい場合もある
先ほどの説明と逆説的な話になってしまうが、フリーランスによっては連絡の取りにくい方も存在する。
例えば、下記のようなパターンだ。
- 生活リズムが不規則で昼間に就寝している
- バイトを掛け持ちしている
本来は当たり前に連絡の取れる平日日中に電話が一切繋がらないなどの事が起こり得る。
そういった連絡の取れない等の事態を防ぐため、契約前に連絡の取れる時間帯を確認しておくと良いだろう。
納期に遅れる可能性がある
フリーランスは基本的に1人で活動している方が多い。
つまり他案件でトラブルなどが発生した場合はその負担が全てダイレクトに伸し掛かり、自身の案件の納期遅れに繋がる。
急ぎでのホームページ作成をお考えの場合はその点をしっかりと確認しておくのが良いだろう。
廃業の可能性がある
また、病気や自然災害などの影響で突然廃業するリスクも考えなければならない。
もちろん制作会社にもその可能性はあるものの、フリーランスほど高くはないだろう。
納品後の保守管理なども合わせて長期的な依頼をする場合はそういった点も考慮すべきだ。
安心できるフリーランスの探し方
では実際にフリーランスにホームページ作成を依頼したい場合、どのようにフリーランスを探すべきかについても解説しておきたい。
SEO対策に強いフリーランスを探す場合
特定のキーワードで検索上位表示させるためのSEO対策(検索エンジン最適化)ノウハウが豊富なフリーランスをお探しの場合はGoogle検索で探すのが良い。
[都道府県名 ホームページ制作 フリーランス]で検索を行い、検索結果に上位表示されるということはSEO対策を心得ているということだ。
更に、[都道府県名 ホームページ制作]でも上位表示されていれば制作会社と同程度のSEOノウハウを持っているということになる。
下記は[東京 ホームページ制作]での検索結果画面である。
制作会社が数百社も犇めく都内において12位の上位表示に成功している。
実績豊富なフリーランスを探す場合
実績豊富なフリーランスに安心して依頼をしたい場合、クラウドソーシングを利用するのが好ましい。
クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人物に対して案件のを提示し、マッチした相手に発注を行う業務形態を指す。
クラウドソーシングでは登録者毎にマイページが設けられており、過去の実績や口コミ評判などを観ることができる。
国内でも有名なクラウドソーシングサイトは下記の3つである。
サービス名 | 実績 | 手数料 |
---|---|---|
ランサーズ | 取引き数215万件 | 取引額の5~20% |
クラウドワークス | 登録企業25万社 | 取引額の5~20% |
FreelanceNow | 5000名のフリーランス在籍 | 0円 |
FreelanceNowは他2サイトに比べると規模は劣るものの、フリーランス専門のクラウドソーシングサイトとなっているためお勧めさせて頂いた。
手数料が0円なのも魅力的である。
どんなフリーランスを探すべきか判らない場合
また、自身はどういったホームページを作るべきか、どんなフリーランスを探すべきかも判断できない場合、是非富山工房にご相談頂きたい。
富山工房では様々なフリーランスの方と提携をして情報交換などを行っている。
ヒアリングをした上で、お客様にマッチするフリーランスの方をご紹介させて頂くマッチングサービスも行っている。
もちろん相談・紹介料は0円である。
間違ったフリーランスの探し方
また、フリーランスを探す際にやってはイケない方法がSNSによる募集である。
特にTwitterには案件募集を行っているフリーランスなどが多くいるもの事実。
しかし実名制でもなく、クラウドソーシングのように取引の仲介管理をするシステムもない。
実際に、料金を支払った後にTwitterアカウントを消して音信不通になってしまうなどのトラブルも起こっている。
SNSを使ったフリーランス募集は手軽ではあるもののデメリットが大きいためお勧めしない。
まとめ
以上、フリーランスに関する相場・注意点などの説明をさせて頂いた。
近場に信頼できる制作会社が見つからない、なるべく安価にホームページを作りたい場合は有力な候補となるフリーランス。
注意点を理解した上で契約を進めると失敗する確率も大きく減らせるはずだ。